結婚式でハープを弾きました
前回の記事からの続きです。
2/10、友人の結婚式の余興でハープを弾きました。
まず、朝出発する前にハープの調弦をしました。前日夜も10回は弾いて、会場で弾いていることを想像しながら、練習しました。
でも何回弾いても、自信はつきません。
朝調弦をしながら、もう当日なんだから肚をくくるしかない!と言い聞かせて、目黒雅叙園へ向かいました。
憧れの雅叙園。
4年前に初めて訪れて、その時は假屋崎省吾さんの生け花展を観に行ったのですが、とっても感動したのを覚えています。
その2年後にハープに出会い、いつか結婚式場とかで弾けたらいいな〜と思っていました。
それが、こんなに早く、しかも目黒雅叙園で叶うなんて想像もしていませんでした。
✴︎✴︎✴︎
わたしの出番は、披露宴の終盤の余興タイムでした。
今回弾く曲、you raise me upは歌詞がとっても素敵なのです。
”あなたがいるから、励みになるのです”
”あなたがいるから、わたしは今以上にがんばれるのです”
サビの歌詞です。
”あなた”というのは、人生の伴侶でもいいし、友達、恋人、家族、恩師にも当てはめられます。
わたしは、そんなようなことを軽くスピーチしたあと、(あまり覚えてない。汗)
本番に臨みました。
前奏を弾いたとたん、両手が緊張でしびれてきました。
練習とは違う場所、大勢の目の前、みんなの両目がわたしに一点集中している。
背中を中心に冷や汗がバーっと出てきた気がしました。
とりあえず弾く。弾く。
練習のおかげで、頭が真っ白になって手が進まないという事態にはなりませんでした。
進め、進め。
それでも、ちょっと油断すると頭が真っ白になりそうで、必死で集中しました。
進め、あともう一回サビだ。
たぶん、わたしの姿はガチガチに見えたことでしょう。
手は震えはしませんでしたが、しびれていていつもより音を強く出してしまったような気がします。
本当は、2番もあったのにすっ飛ばしてラストのサビへ行ってしまった。
しかも、ラストのサビはゴージャスにアレンジしていたのに、それもシンプルなものに路線変更してしまった。
フィギュアスケート選手が、3回転ジャンプのところを無難に1回転にするような。
そんな演奏になってしまった。
そうするつもりはなかったのに、失敗を恐れて不安と恐怖が勝ってしまった。
そして気付いたら終わっていました。
みなさんからは拍手をいただいて、終わったんだ、よかったー、と思ってサーッと席に戻りました。
わたしの頭の中では、さっきの演奏のことがぐるぐると再生されていました。
やっぱり、人前で演奏することと、練習はまったくの別物だった。
昨年も何度か発表会には出ましたが、本番はいつも練習の7割以下に感じました。
会心の演奏というのは、わたしはまだ経験していません。
どんな練習方法にすれば、本番でよりよい演奏ができるのか。
どんな本番経験を積めば、もっと上手に魅せる演奏にできるのか。
すごく考えさせられました。
しかし、今回目黒雅叙園で弾かせていただく機会をいただいたことは本当に嬉しくて、感謝感謝です。
もっとうまくなりたいです。
そしてもっと気軽にハープを聞いていただける場を作っていきたいです。
そのためには、練習と本番(人前で弾くこと)の両方の経験を積んでいかなくてはと決意した日でした。
ジャスミン
0コメント